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よくある質問

なぜヒトを作ってはいけないの?

一般的に、ヒトには苦痛を感じる能力があると考えられるからです。

苦痛を感じる能力を持つであろう者を作るということは、その者が苦痛を感じてもよいのだと作る側の者が勝手に決めることです。

​我々はまだ存在しないヒトから同意を取ることはできません。

ヒトを作るのも作らないのも個人の自由では?

ある行為に関して「個人の自由」が無条件で認められるのは、その行為によって悪影響を被る者がいない時だけです。

生殖は、人生で起こる全てのことの最も根本的な原因(=その者の存在)を作るという、非常に大きな悪影響を被生殖者にもたらします。

「作る前に同意を取れない」というが、生まれていない者から同意を得るのは不可能なのでは?

ある行為に及ぶ前に、その行為から影響を受けるであろう者からの同意を取ることが実際に可能なのかどうかは、同意を取る必要があるかないかとは無関係です。

「同意を取ることができない」が「同意を取る必要がない」を意味するのならば、酒に酔って会話ができない状態の人と合意のない性行為に及ぶことも正当化できることになってしまいます。

私は生まれてきてよかったと思う。自分の子孫にも同じ贈り物をしたいと思うのは当然では?

あなたの子孫はあなたではありません

彼らはそれぞれ独立した個人であり、個々の人生においてあなたと同様の経験をするとは限りません。

また、たとえあなたの子孫があなたと同様の経験をするのだとしても、その経験からどれほどの苦痛や快楽を感じるかは個人によって異なります。

あなたがご自身の人生の質をどれほど高く評価しようとも、それは新たなヒトを作ることの危険性を否定する材料にはなりません。

生殖は生物として自然なことなのでは?

確かに、欲望に従って生殖するのは生物として自然なことです。

しかし、生物として自然であることが「倫理的に正しい」ことを意味するのならば、殺人・暴行・強姦をはじめとする非倫理的とされる様々な行為も、同様に正しいこととされなければなりません。

「自然」と「正しい」は同義ではありません。

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